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令和9年度 固定資産税の評価替えと「一物四価」

執筆者の写真: T.Y.consultingfirm
T.Y.consultingfirm
10月18日
読了時間: 4分

来年は固定資産税の「評価替え」の年。土地の4つの値段から、いまの動きを見てみましょう

土地には、実は4つの「公的な値段」があることをご存じですか?「地価公示」「基準地価」「路線価」「固定資産税評価額」の4つで、これを「一物四価(いちぶつよんか)」と呼びます。

来年、令和9年度は、3年に1度の固定資産税の「評価替え」の年です。土地を持っている方にとって、税金に関わる大切なタイミングです。愛知県の住宅地を例に、4つの値段の違いと、最近の動きをやさしく整理してみます。


4つの値段のちがい

値段の種類

だれが決める?

いつの値段?

水準の目安

何に使う?

見直し

地価公示

国(国土交通省)

毎年1月1日

100

土地取引の目安

毎年

基準地価

愛知県

毎年7月1日

100

地価公示のおぎない

毎年

路線価

国税局

毎年1月1日

約80

相続税・贈与税

毎年

固定資産税評価額

市町村

評価替えの前年の1月1日

約70

 固定資産税 都市計画税

3年に1度

水準の目安は、地価公示を100としたときのおおよその割合です。


愛知県の住宅地の動き(県平均)

値段の種類

令和6年

令和7年

令和8年

最近の傾向

地価公示

2.8%

2.3%

1.8%

5年連続で上昇。上がり幅は小さくなっています

基準地価

2.3%

1.6%

1.3%

上昇は続くものの、ゆるやかに

路線価(標準宅地)

3.2%

2.8%

2.2%

地価公示とほぼ同じ動き

固定資産税評価額

0.4%(評価替え)

据え置き

据え置き

令和9年度に見直し。3年分がまとめて反映される見込み

路線価と固定資産税評価額は、住宅地だけの数値が公表されていないため、商業地なども含む県全体の値です。固定資産税評価額の0.4%は、令和6年度の評価替えでの県内市町村の3年間の単純平均です。


ポイント1 4つの値段は「使い道」がちがいます

4つとも同じ土地の値段ですが、決める人や使い道がちがいます。いちばんの「ものさし」は地価公示で、路線価はその約8割、固定資産税評価額は約7割が目安です。同じ土地でも、どの値段を見るかで金額が変わるのはこのためです。


ポイント2 愛知県の地価は上がり続けていますが、勢いはおだやかに

愛知県の住宅地は、どの値段で見ても上がり続けています。ただ、上がり幅は令和6年から年々小さくなっていて、急な値上がりは落ち着いてきました。7月時点の基準地価(1.3%)が1月時点の地価公示(1.8%)より低いことから、この半年でさらにゆるやかになっていることがわかります。


ポイント3 固定資産税評価額は、3年分がまとめて動きます

固定資産税評価額は、毎年ではなく3年に1度だけ見直されます。今の評価額は令和5年時点の地価がもとになっていて、その後の値上がりはまだ反映されていません。令和9年度の評価替えでは、令和8年の地価をもとに見直されるため、ここ3年の上昇分がまとめて反映される見込みです。県平均の住宅地で見ると、おおよそ5〜7%程度の上昇が目安になります(地域や土地によってちがいます)。


ポイント4 評価額が上がっても、税額の上がり方は同じとは限りません

住宅が建っている土地には、税金を軽くする特例(200㎡までの部分は評価額の6分の1で計算するなど)があります。また、税額の急な上昇をおさえるしくみもあり、その内容は国の税制改正で決まります。評価額が上がった分が、そのまま税額に上乗せされるとは限りません。


ポイント5 届いた書類で、自分の土地の評価をたしかめましょう

・    令和9年4〜5月ごろに届く固定資産税の課税明細書で、新しい評価額を確認できます。

・    毎年4月には、ほかの土地の評価額と見比べられる縦覧の期間があります。

・    評価額に疑問があるときは、納税通知書を受け取った日の翌日から3か月以内に審査の申出ができます。

・    相続を考えている方は、国税庁の路線価図もあわせて見ておくと、全体の様子がつかみやすくなります。


土地の値段は、ふだんはなかなか意識しないものです。でも、評価替えの年は、ご自身の土地の評価を見直すよい機会です。届いた書類を、ぜひ一度ゆっくり見てみてくださいね。


出典

 
 
 

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