賃貸物件で「家賃を上げる」ための攻略ガイド
更新日:9月17日
築年数が経過した賃貸物件でも、適切な投資・工夫・情報発信を行うことで、競合物件と差別化を図り「相場より高くても選ばれる(家賃アップ)」を実現することが可能です。本ドキュメントでは、家賃向上に直結する施策を5つのカテゴリに分類して解説します。

1. 【設備編】住み心地と利便性を直結させる必須投資
現代の入居者ニーズにマッチした設備を導入し、強気な家賃設定の根拠を作ります。
無料Wi-Fi・高速インターネット環境の導入
現在では標準的なインフラ設備になってきています。
さらにテレワークやゲーム需要の高まりで更なる高速インターネットの導入が必要になっています。
水回り(キッチン・トイレ・浴室)の清潔感と最新化
清潔感のある水回りは成約率に直結。
カップル向けならキッチン重視とかシングルなら浴室・トイレ重視とかターゲットによっても力の入れ方が変わります。
宅配ボックス&セキュリティ強化
宅配BOXの設置は、すでに必須になっています。
オートロックや玄関キーの最新化も入居者獲得の助けになります。
エアコンの設置
入居者入替え時にあまり古いエアコンは残さず交換してしまいましょう。
もし、エアコンのない居室があるなら設置しましょう。
2. 【室内設え編】デザイン性と空間演出で内見者の心を掴む
「部屋に入った瞬間の第一印象」を高め、内見時の成約率を底上げします。
アクセントクロスの採用
壁の一面にアクセントクロスを採用する等、低コストで部屋の雰囲気をアップグレードすることができます。
コンセプト・リフォーム
全面リフォームする場合は、コンセプトをもって統一感のある仕上げにしましょう。
部分的に修繕するのが一番残念な仕上がりになります。中途半端にしないで、やるなら徹底してやりましょう。
家賃値上げで回収することを前提に考えることも大切です。
照明計画と収納の充実
リフォームの一環として照明計画も大切です。
コンセプトにあったイメージで、都会的にしたり温かい色合いの照明を選んだり全体のイメージを壊さないように計画しましょう。
収納も、例えば、あえて扉を設けずに見せる収納にしたり壁面収納を利用してお洒落な感じにするなどターゲットやコンセプトに合わせた収納を計画しましょう。
ホームステージング
家具配置をすることで、生活のイメージを持ってもらいやすくなりますし、何もない殺風景な部屋を内見するよりも高揚感をもって見てもらう事ができます。
実際には家具を置かないバーチャルホームステージングという方法もあります。
WEBサイトや物件資料など場合によって使い分けしましょう。
解説POPの設置
設備の強みを伝える「説明POP」を設置すると内見者を案内する営業に代わって設備の説明をもれなくしてくれます。
また、周囲にこんなお店や施設があることを案内する「物件周辺MAP」を作成して設置すると、より生活のイメージがつきやすくなって入居決定の助けになりますし、オーナーの熱意も伝わります。
3. 【外観・共用部編】第一印象を決定づける環境整備
現地到着時のファーストインプレッションを高め、管理状態の良さをアピールします。
エントランス・アプローチ改善
エントランスやアプローチは物件の顔となる部分。案内時の第一印象に大きく影響するので、物件の形態にもよりますが、手を入れておきたい部分です。
外装塗装
物件のメンテナンスの要素もありますが、印象を変えられる大きな要素です。
単にメンテナンスととらえるのではなく、入居者ターゲットを意識した外装にすることで入居率の改善に繋げることのできるチャンスです。
共用部のクリーン化と放置物対策
共用部に粗大ごみが放置されていたりしませんか? 掃除はきちんとされていますか?
基本的なところだけど見落とされがちなところです。
お金をかけなくても印象を上げられる大切なポイントです。
入居者募集中は特に気を付けましょう。
それから、使われていない自転車等があったりしませんか?
美観だけでなく、本来使える場所が使えなくなっているのはもったいないです。
点検して整理しましょう。
ゴミ置き場整備
ゴミ置き場は可能な限り設置しましょう。カラスなどゴミを散らかす動物対策も進めましょう。
自治体によって可能な対策が異なりますので確認しながら進めることが大切です。
植栽管理
植栽が管理されないまま放置されていたり、雑草が伸びていてそのままになっているのは非常に印象が良くないです。
これもそんなにお金をかけずに印象を上げられる部分なので、特に夏場は対応を怠らないようにしましょう。
4. 【募集・営業編】物件の魅力を100%届ける情報発信
作り上げた物件の魅力を、入居希望者や仲介業者へ確実に届けます。
魅力を伝える広報資料と高品質写真
物件のサイト用の写真は明るく内装が分かりやすい物にするのに加え、枚数にもこだわって設置設備も分かるものが好ましいです。
また、物件の仕様設備だけでなく周辺環境の魅力をまとめた「独自募集資料」を作成し募集会社の営業やお客様が興味をもってもらえる環境を作りましょう。
募集店(仲介業者)への積極的な働きかけ
募集会社の営業も人の子です。こちらが熱意をもって行動することで、紹介の度合いも上がります。
また、インセンティブを活用しましょう。
多少の費用が発生しても、家賃発生が早くなった方がプラスになります。
募集会社も実入りが多くなってWINWINの関係作りが期待できます。
5. 【戦略編】ターゲット層の明確化とペルソナ設定
家賃アップ成功の根幹となるターゲット戦略を構築します。
市場調査に基づくペルソナ設定
周辺ニーズを分析し、「この人が住む」というペルソナを具体的に設定。
どんなエリアで、どんな人が住むかを明確にする事で対策の精度が上がっていきます。
ペルソナに合わせたコンセプトメイク
設定したターゲットのライフスタイルに合わせた設備・デザインを選定し、高付加価値化を実現。
せっかく対策を施しても狙いが外れていたら徒労に終わります。
狙いを定めて方向性を絞った対策をしていきましょう。
💡 家賃アップ成功の重要ポイントまとめ
重点要素 | 取り組みのポイント |
第一印象の最大化 | 第一には現場の美化。 しっかり管理されているという印象付けをする。 それができたら、アプローチ・外観・内見時の第一印象を重視した空間演出を行う。 |
ターゲット特化 | 特定のペルソナ(明確なターゲット)を設定することで対策の方向性と精度が上がる。 |
価値の可視化 | 設備や周辺環境の魅力をPOPや独自の募集資料で「見える化」してアピールする。 入居希望者へのアピールと募集会社営業へのアピールを併せて行う。 |



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